お久しぶりのブログ更新です.
今年は梅雨に入っても天気のいい週末が続いてますね。
週末にアウトドアを楽しんでいる方もおおいのではないでしょうか。
以前アウトドアには危険な虫がいっぱいと書いたことがありましたが、
この季節特に要注意なのは、「チャドクガ」です。
とても有名なので聞いたこと、はたまた被害にあったことのある〜なんて方もたくさんいるかと思います。
当院でも天気のよかった週末があけた月曜日火曜日くらいに「急に身体にいっぱいかゆいぼつぼつができたー!」という方がたくさんいらっしゃいます。
かゆくてかゆくて眠れないなんて方もいます。
こんな皮膚炎をおこすにっくき虫がチャドクガです。
厳密にいうと犯人の正体はチャドクガというイラガ類の幼虫、毛虫、の毛です。
幼虫の毒針が激しいかゆみを伴う皮疹をおこします。
毛虫の毒針毛が皮膚にささって、中の毒成分が皮膚中に侵入して毒成分に対するアレルギー反応として生じ、痒みの強い膨疹や紅いろ丘疹ができます。
好みの木はさざんか、椿などといわれてますが、桜や梅、けやきなどにもいます。
街路樹として普通にある木にもいるんです。
チャドクガ皮膚炎の特徴は、急にたくさんの皮疹が突然でること、かゆみがひどいこと、あとひとつ大きな特徴が、毛虫接触時には痛みも痒みもなく1日から2日して突然症状がでるということです。
なので接触歴を覚えていなかったりなんてことがおきるのです。
だれでもさすがに毛虫を目撃していれば「あー確かに毛虫いた!」てことになるのですが、毛なんてよくみえません、毛虫なんかいなかったのに、、なんてことになることもしばしばです。
これからの季節木の下のベンチで読書したり、木陰を気持ちよく散歩したときなどに思いがけず風でとんできた毛にやられてしまいかねません。
ここちよい風のふく日の木の下は注意してください!
また、衣服、布団カバー、タオルなどについた毛は1回の洗濯ではとれないといわれることもあります。
原因のものがわかる場合はガムテープで表面をぺたぺたした後に数回洗濯することをおすすめします。
今日も何人被害者が来院したことか。。。
みなさんが毛虫の餌食になりませんように。