「原発性腋窩多汗症」に対しての保険適当の新薬が処方開始になりました。
ワキ汗が多くて悩んでいる方は多くいらっしゃると思います。
ワキ汗といっても自分が病気なのかどうかはっきりしないのでは?
色々と診断基準はあるのですが、簡単にいってしまえば「明らかな原因となる病気もないのに、ワキ汗がおおい」という症状があてはまる場合は原発性腋窩多汗症と言えるかと思います。
「おおい」というのは、どれくらいか。
「ワキ汗が多いことで日常生活に支障をきたす」かどうか。
人によって感じ方は違うので、ご本人がどう感じているかが重要になります。
ですから、「自分でワキ汗がおおくて日常的にこまってる」人=「原発性腋窩多汗症」である確率が高くなります。
多汗症で悩んでいても実際病院にいらっしゃる方は10%以下ともいわれています。
ワキ汗でお悩みのかたはぜひご相談ください。
「エクロックゲル」
は、日本初の保険適当の原発性腋窩多汗症の外用薬です。
外用した部位のアセチルコリンという神経物質の働きをブロックすることで発汗の司令
を抑えます。
外用後2週間ほどで効果があらわれるともいわれており、比較的早く効果を実感できます。
1日1回 両脇にゲルを塗布します。
1本で2週間分です。
新薬ですので、現在のところ1回の診察で1本しか処方ができません。
料金は 3割負担の方で クリニックでは初診料と処方箋料で1100円ほど、薬局では調剤料とくすり代で1800円ほどになります。
副作用としては、局所の皮膚症状および、まれに散瞳・霧視、口渇などがでることがあります。
その場合は使用を中断する必要があります。
また、妊婦、授乳婦、12歳未満の小児は慎重使用
閉塞隅角緑内障、前立腺肥大にともなう排尿障害、くすりに過敏は方は使用できません。
ワキ汗でなやまれていて、ボトックス注射はちょっとこわかった方、、など、新しい薬を試してみるといいかと思います。
こまってるかたはぜひ一度診察お願いします。